肌の色の黒い人は脱毛しにくいという話を聞きました。それでは色黒の人や日焼けした人は諦めなければならないのでしょうか。脱毛に使用するレーザーは黒い色素に反応する仕組みになっており、肌と毛の区別がつきにくいのです。エステやクリニックを訪れると、肌の色を測定し、レーザーの出力の規定値と照らし合わせて施術できるか否かを判断します。
規定値を超えて出力をあげるとやけどや水ぶくれのような症状が出ることがあるので、これが色黒の人が断られる原因です。日焼けの場合、肌の色も関係しますが、紫外線や乾燥によって肌がダメージを受けており施術の刺激に耐えられないのでこれもまた受けることはできません。それでは色黒の人はできないのかというとそうではありません。確かに通常のレーザー治療は不可能ですが、ニードル脱毛という方法があります。
この方法はレーザーが導入される前に主流だった方法ですが、時間がかかること、痛みが強いことが欠点となり現在ではレーザーが主流になっています。方法としては脱毛したい部分に針を刺し、その針に電気や高周波を流すというものです。最近、医療レーザー脱毛器に新しい機種が出てきました。これはメラニン色素をターゲットにするのではなく毛包をターゲットにするというもので、色黒の人や色素沈着のある部分、また肌が弱くて一般のレーザー治療がうけられない人にも使用でき、顔や背中の産毛のように薄い色の毛にも適用できるのです。
残念なことにまだ導入しているクリニックは数が少ないのが現状です。
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